俺は惑星ですら確率雲で濁って見えるから, と言って宇宙さんは僕らを投げ込んだ。でもごめん宇宙さん。 僕らはまだまだ至らないんだ。 レポートはまだもう少し待って。 そうだね三万年くらい。え,そんな科白は聞き飽きた? 次の探査機を寄越すって? そん…
その人はどうしようもなく偏屈な奴だった。 胡散臭さもここまで高まると腐臭と呼ぶしかなかった。それでも僕は陰でその人を尊敬していた。ある時彼は僕に気付いた。 見ていることしかできんのか,と罵った。彼の言うことは悉く尤もで, 僕の思いを満足させる…
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