2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧
木に登ってごらん 枝に立ってごらんあなたの足は体は 地を離れ宙に浮き 星々の中に己を見てふと暗転して痛たた…。
かつて誰が何と言ったのか,だなんてことは ついぞ僕は知らないままさようならだけど, 自分の言葉以外に自分の意志が宿る筈がないんだ, と,キーボードは最期に思った。享年五歳。
堂々巡りの渦巻きの中で, 延々ともがき苦しみ泡を吐いては舞って踊って水を飲んで。ちょっと意識が戻った。 いつの間にかぼうっとしてた。不思議な味がする,と思った。 海洋深層水?
グローバリズムという名のローカリズムに嘆息。
そう,真実なんてものは尽く嘘っぱちだ。
僕は「何かを」言っているんじゃない。 僕は「何かも」言っているに過ぎない。
この世には嘘が全く足りないから, わたしは嘘だけをつむぎ続けるの。メルクリウスの息子たちよ, ヘルメスの娘たちよ, シャストアの子供たちよ, 踊るのです,舞うのです, 騙しなさい,騙されなさい, 泣いて笑って生きて死にましょう。
俺は子供の頃何でもできると思った。 だから世界を征服しようと考えた。 でも気付いたんだ。 俺は既に世界を征服してたんだよ。 悲しい気分だったさ。 ああ俺は本当は世界を征服することすらできないんだ,ってね。
僕は死なないよ。みんなが死なせてくれないんだ。
お前の顔についてんのは他人の口真似を繋ぎ合わせるだけが取り柄の鸚鵡の嘴か。
その人はその虫を見て,さっき見た虫かも知れないと思った。 その虫はその人を見て,何かでっかいもんがいるなと思った。
俺は惑星ですら確率雲で濁って見えるから, と言って宇宙さんは僕らを投げ込んだ。でもごめん宇宙さん。 僕らはまだまだ至らないんだ。 レポートはまだもう少し待って。 そうだね三万年くらい。え,そんな科白は聞き飽きた? 次の探査機を寄越すって? そん…
その人はどうしようもなく偏屈な奴だった。 胡散臭さもここまで高まると腐臭と呼ぶしかなかった。それでも僕は陰でその人を尊敬していた。ある時彼は僕に気付いた。 見ていることしかできんのか,と罵った。彼の言うことは悉く尤もで, 僕の思いを満足させる…
あたしの将来? 生き生きとした亡霊になりたい,かな。
死んでしまえと言われて死にたくなる奴なんてとっとと死んでしまえばいいのにね。
さすがのエピメテウスも気付いたのだ。 パンドラの箱の最後に潜むものの脅威に。絶望せよ。 今この世は希望に満ち溢れている。