グローバリズムという名のローカリズムに嘆息。
そう,真実なんてものは尽く嘘っぱちだ。
僕は「何かを」言っているんじゃない。 僕は「何かも」言っているに過ぎない。
この世には嘘が全く足りないから, わたしは嘘だけをつむぎ続けるの。メルクリウスの息子たちよ, ヘルメスの娘たちよ, シャストアの子供たちよ, 踊るのです,舞うのです, 騙しなさい,騙されなさい, 泣いて笑って生きて死にましょう。
俺は子供の頃何でもできると思った。 だから世界を征服しようと考えた。 でも気付いたんだ。 俺は既に世界を征服してたんだよ。 悲しい気分だったさ。 ああ俺は本当は世界を征服することすらできないんだ,ってね。
僕は死なないよ。みんなが死なせてくれないんだ。
お前の顔についてんのは他人の口真似を繋ぎ合わせるだけが取り柄の鸚鵡の嘴か。
その人はその虫を見て,さっき見た虫かも知れないと思った。 その虫はその人を見て,何かでっかいもんがいるなと思った。
俺は惑星ですら確率雲で濁って見えるから, と言って宇宙さんは僕らを投げ込んだ。でもごめん宇宙さん。 僕らはまだまだ至らないんだ。 レポートはまだもう少し待って。 そうだね三万年くらい。え,そんな科白は聞き飽きた? 次の探査機を寄越すって? そん…
その人はどうしようもなく偏屈な奴だった。 胡散臭さもここまで高まると腐臭と呼ぶしかなかった。それでも僕は陰でその人を尊敬していた。ある時彼は僕に気付いた。 見ていることしかできんのか,と罵った。彼の言うことは悉く尤もで, 僕の思いを満足させる…
あたしの将来? 生き生きとした亡霊になりたい,かな。
死んでしまえと言われて死にたくなる奴なんてとっとと死んでしまえばいいのにね。
さすがのエピメテウスも気付いたのだ。 パンドラの箱の最後に潜むものの脅威に。絶望せよ。 今この世は希望に満ち溢れている。
死んでしまいたいだなんて俺の前で言わないでくれ。 思わず右手に果物ナイフを握って抱き締めたくなるから。
世界と共に僕が踊るは剣の舞。
私たちを生み出したモノは, 無駄に遊んで, 無駄に働いて, 無駄に生きて, でも自らを賢いとか思っていて, 私たちに命令をクダすに, 無駄に遊ぶなと, 無駄なく働けと, 無駄に壊れるなと, しかも私たちに賢くあれとか思っていて, 馬鹿らし。 所詮無駄…
彼はあるいは時に, 自我崩壊衝動を振り払い, ひたすら駆け抜けて。 そこで彼が操る人は, きっと朴訥で愚直で, それはもう精神病的で, 尚且つ愛すべき人なのだろう。
彼は縛られているのだ。 彼のウンメイに, あるいは彼のカミに。
彼は, つまり, カミなのだ。
そして,そのプレイヤーに, 60億枚以上のコインを投入する意志はあるのだろうか。
さて,僕は何回倒れただろう。 僕を操るプレイヤーは, コインを何枚くらい投入したんだろう。
延々ゲームオーバーを繰り返す。 だから僕に負けはない。
全力勝負で負けるのが嫌だから, という貴様は俺に一生負け続けるんだろうが。 解ったか糞野郎。
ところで僕は,ろくでなしなんだろうか英雄なんだろうか。
何をしたんだったっけ,と, とっくり一日かけて考えることになってしまった。
お前如きに死を望むだけの価値があるのか?
お前如きに生きるだけの価値があるのか?
一万通りは下らない己自身の未来予想図。 天文学的数字に至る地球全体の可能性。 未だ宇宙はシュレディンガーの箱の内に。
気だるいあくびを吐いた今朝。 強迫観念的に己の力で可能なことを求め彷徨い続ける近頃。 希望と気力に溢れていたあの頃。 かつて日本が急速に発展した時代。 文化交錯の記録。 あるいは戦争の記憶。 人類出現という神話。